「後悔しない家づくり」のために大切なこと
家づくりは、一生にそう何度も経験するものではありません。
だからこそ私は、まず“どんな暮らしを叶えたいのか”という原点から、ゆっくり丁寧に、ご自身やご家族と向き合うことをおすすめしています。
国土交通省の「令和5年住生活総合調査」を見ると、実際に住みはじめてから感じる後悔や不満が、驚くほど多いことがわかります。
たとえば——
- 断熱性・気密性に対する不満
- 収納や動線が暮らしに合わない
- 高齢期への配慮が足りない(段差・手すりなど)
- 防音・遮音が不十分
- 地震や災害への安心感が不足
これらは決して「贅沢な悩み」ではなく、毎日の暮らしに直結する重要なポイントです。
そして多くの場合、家を建てた後では取り返しがつかない部分でもあります。
では、こうした後悔をどう防げばよいのでしょうか。
私は、特定の会社だけを見るのではなく、さまざまな観点から“多角的に比較すること”
が何よりも大切だと考えています。
性能、デザイン、担当者との相性、将来の変化への対応、メンテナンス性…。
家づくりには、多くの「正解」があり、そして多くの「落とし穴」もあります。
だからこそ、
“どんな暮らしを望んでいるのか”
“何を大切にしたいのか”
“自分に合う会社や担当者は誰なのか”
これらを客観的に整理したうえで比較検討することが、後悔の少ない家づくりにつながります。
家づくりのスタートとして、まずは自分自身の軸を知り、多くの選択肢から公平に比べる。そのプロセスこそが、安心して理想の住まいに近づく最初の一歩だと思います。
あなたの家づくりが、これからの人生をより豊かにするものでありますように。
野村
正樹/一級建築士/ローバー都市建築事務所 代表取締役